東京からタイのバンコクへ引っ越しました。
単身で、バンコクのアパートが家具つきだったこと、必要なものは現地で買っても安いということで、東京から送ったのは衣類と仕事関係の書類、それにノートパソコンでした。
利用したのは、衣類と書類関係は日通の引っ越し便です。パソコンは、大事をとって郵便小包扱いにしました。
ノートパソコンは自分で携行してもよかったのですが、機内への持ち込みにうるさいと聞いていたので国際スピード郵便とし、自分で梱包したものを両親に送ってもらいました。郵送料は1万5000円ほどでした。
約10日後、アパートに郵便局から引き取り通知が届きました。その通知とパスポートを持って行くと、パソコンには関税がかかるので支払うようにと言われました。額は日本円で2万円近くでした。
えっと思いました。パソコンは自分のものです。日本で購入したものを送ったとか、こちらで売るのではなく、自分のパソコンを自分で使うために送っただけです。
納得いかず、おもむろにパソコンのスイッチを入れました。充電が切れていますので、パソコンは電源がないと立ち上がりません。つまり、パソコンのスイッチを入れても、パソコンは作動しないのです。
「うわっ、パソコンが壊れてる」
覚えたてのタイ語で言うと、ガックリと肩を落としました。
すると、30歳くらいの係員が「壊れていたら、しかたない。まあ、気にするな。税金はいらないから、もってけ」とパソコンを渡してくれました。